こんにちは、【海外銀行口座で金利生活】のSHUN(@ kaigaikinri )です
日本人でも銀行口座を作れる国は事実、存在します。
アンコールワットやビーチリゾートなど、世界中から多くの観光客が訪れる
遺跡と手付かずの自然が魅力のカンボジアもその一つです。
海外で銀行口座を作る最大のメリットは「金利と物価」です。
ここではカンボジアでの銀行口座の作り方と注意点をお伝えします。
海外の銀行口座は金利が高いです。
物価を考えると、預けるだけで旅行できたり
金額によっては数ヶ月の滞在も可能です。
カンボジアに行ったことがある方ならお分かりかと思いますが、カンボジアはまだ発展の途中です。
数十年前にポルポト政権により大量虐殺がおこなわれたこともあり、インフラが大きく遅れてしまいました。
その時、カンボジアで何が行われていたかを知りたい方はプノンペンにある
「キリング・フィールド」を訪れてみてください。
「今、普通に生活できている」ただそのことに感謝できるはずです。
そんな出来事もあり、ベトナムやインドネシアと比べても、道路・施設・通信などにおいて
1歩遅れを取っている感じです。
しかしその分、人がとても温かく、ホテルや店など至るところで笑顔いっぱいの挨拶で迎えてくれます。
また、その時に核となる世代を大きく失ったこともあり、平均年齢が極めて低く、
これからの発展が期待できる国の一つです。
「カンボジアで米ドル建て定期預金ができる」
そんな話を聞き、2019年の11月にカンボジアに行ってきました。
ちなみにカンボジアには現地通貨「リエル」があるのですが、
米ドルの利用が一般的で、ほぼ全ての場所で米ドルが使えます。
カンボジアの物価は?
さて、それではまずカンボジアの物価を見てみましょう。
私は「海外銀行口座の金利で、世界の国のベストシーズンを渡り歩く」
計画を立てています。
詳しくは
海外口座の金利でベストシーズンを渡り歩く
をご覧ください。
簡潔に言いますと、
海外には5%〜15%ほどの金利が付く国がたくさんあります。
そこにお金を預けることで生み出される利息で、
その国のベストシーズン(雨が少なく過ごしやすい気温)に
1〜2ヶ月滞在できるのではないかという計画です。
そのために必要なのは
1)高金利
2)低物価
3)(その国にとって)外国人でも銀行口座が作れる
ということです。
高金利でも物価が高ければ、金利だけで滞在ができません。
物価が安くても金利も安ければ同様です。
その上で上記1〜3を満たす国々をピックアップし
1年かけて準備を整えていっています。
それではカンボジアの「ホテル物価」です。
まず、プノンペンで宿泊した4つ星ホテル
朝食付き2人部屋で1泊3,500円ほど
ビーチリゾートでもあるシアヌークビルで宿泊した5つ星ホテル
コテージタイプの2人部屋、朝食付きで1泊1人5,000円ほど
アンコールワットで有名なシェムリアップ
アクセス便利、日本語が話せるスタッフ、朝食付きで
1泊5,000円ほど
日本と比べてどうでしょう?
日本で1泊4、000円〜5,000円だと泊まれて
ベッドしかないビジネスホテルくらいでしょうか。
同クラスのホテルに泊まろうとすれば
12,000円〜30,000円ぐらいすると思います。
そう言う視点でみればホテル物価に関しては
大体4分の1〜6分の1程度でしょうか。
続いて「移動物価」です。
カンボジア内の移動は
近場はタクシー、トゥクトゥク
遠方(プノンペン→シアヌークビル 、シアヌークビル →シェムリアップ )は
バスを利用しました。
タクシーもトゥクトゥクも
「GRAB」または「PassApp」というアプリを使うと
便利で安全です。
これは希望目的地を入力することで
あらかじめ料金が表示され、登録しておいたカードにチャージされる仕組みで
ドライバーといちいち料金交渉をしたり、メーターの不正などを気にする必要が
なくなります。
トゥクトゥクの方がタクシーよりも安く、
大抵の場所は1〜3ドルもあれば行けるため
日本の3分の1〜5分の1程度と言った感覚でしょうか。
また今回使用した長距離バスですが
プノンペン〜シアヌークビル までおよそ6時間
1人1,500円
シアヌークビル 〜シェムリアップ までおよそ11時間(寝台)
1人2,700円でした。
「ホテル物価」も「移動物価」も
日本と比べると格段に安かったのですが
「食事物価」に関しては思ったより高かったという印象です。
現地の方が行くようなローカルレストランであれば
おそらく1人2〜3ドルで食べれたのですが、
衛生面からそこは避け、割とこぎれい目なレストランを選んだから
と言うのもありますが
ビールが思ったより高く、平均2ドル
食事も平均6ドルほどでした。
ベトナムやインドネシアで慣れていると
1.5倍ぐらいの感覚だと思います。
とは言え、日本よりは若干安い感じでしょうか。
長期滞在することになり現地の衛生面に慣れることができれば
ぐっと抑えることができるという気はしました。
カンボジアの平均月収は?
「カンボジア 平均月収」で検索してみてください。
そのうちの一つに、このような説明があります。
年収範囲:約24万円〜
最低月収:約1万5,000円
法律による最低賃金
2016年どの最低月給128ドル(約15,000円)
大卒でも院卒で英語や中国語など語学が達者であれば
月給400ドル(約45,000円)以上もらえます。
私がシアヌークビルで知り合った、日本人も多く訪れる
バーで働く日本語が話せるスタッフは月収約50,000円と
言っていました。
職種、スキルにより当然幅はありますが
こちらもこれまでに比較してきたベトナム・インドネシア・トルコと
比べて2万〜3万ほど安い感覚です。
月収・年収が低ければ当然、それで生活できる物価水準である必要があります。
と言うことは自ずと物価が安いと考えるのが自然でしょう。
カンボジアでの銀行口座の作り方
ではここから、本題でもある
カンボジアでの銀行口座の作り方
に入っていきます。
流れを先に説明します。
①現地の電話番号付きSIMカードを入手する
②書類に記入し、パスポート提示
③口座開設後、レートの有利な所で両替をする
④お金を預け入れ
まず①から解説していきます。
海外での口座開設には一般的に
「現地の住所および連絡先」が必要です。
私はカンボジアで2つ銀行口座を開設しましたが
「現地の住所」に関してはホテル住所で問題ありませんでした。
ただ、2つめの銀行で口座を作った時には
「6ヶ月以上残っているビザ」が必要でした。
カンボジアに入るためにはビザが必要です。
そしてビザには「シングル」と「マルチプル」の2パターンあります。
「シングル」は1度の入国だけ有効なビザ
「マルチプル」は期間中、何度でも入国が可能なビザで
マルチプルには1年、2年、3年と期間がありそれぞれ毎で金額が異なります。
私は2ヶ月後にもカンボジアに行く予定があったので
たまたま2年のマルチプルにしましたがもし
シングルビザだと、口座を作れていなかったかもしれません。
ですので口座を作りたいという方は
マルチプルビザを取得し、残りが半年以上ある間に
銀行に行くことをオススメします。
また、「現地の連絡先」に関しては大抵、日本の電話番号では不可です。
そのため、カンボジアに着いたらまずは電話番号付きのSIMカードを
入手してください。
送られてくるSMSに記載のコードがオンラインバンクなどの認証時に
必要となります。
それがあれば次は窓口で
②書類に記入し、パスポート提示することで作成が可能です。
今回、私の場合は友人を付き合わせてしまうこともあり
時短の意味も込めてサポート会社に依頼しました。
そのため、5〜6枚の書類に言われるがままにサインしていくことで
簡単に作成できましたが、自分だけでおこなうのであれば
英語を話せるスタッフを確認して、やり取りする必要があります。
③サポート会社を通すため、口座開設が確実なこともあり
事前に米ドルに両替してから銀行に行きましたが
確実でない場合は、開設が完了してから両替に行った方がいいです。
でなければ、口座開設がうまく行かなかった場合、
日本円に戻すと手数料がかかってしまうからです。
両替は銀行ではなく、街の両替所の方が圧倒的にレートが有利です。
ちなみにプノンペンでのオススメは「リーホーエクスチェンジ」という
ところで、日本で両替した友人が1ドル111円ほどだったのに対し
1ドル109円ほどで両替できました。
④口座開設が完了し、両替を無事に済ませたら後は預け入れるだけです。
先述した通り、カンボジアでは米ドルの流通が一般的なため
銀行でも米ドル建ての預金に対し高利率のものがあります。
私が作成したのは5年定期で6.5%
しかもこの定期の良いところは満期時ではなく
3ヶ月に1回、年利の4分の1の利息が普通口座に入ることです。
普通口座に利息が入れば
カードで引き出して使うことができます。
しかも、米ドルですからタイ・マレーシアなどの近隣諸国はもちろん、
世界中どこでも使うことができます。
これが、カンボジアで銀行口座を開設し、定期預金を組む
最大のメリットです。
これまでベトナムやインドネシア、トルコで銀行口座を作りました。
それぞれ、6%〜13%という高金利でしたがそれらは全て
ベトナムドン、インドネシアルピア、トルコリラという
現地通貨のみでした。
もちろんそれらの国々で使う分には全く問題がないですが
他国で使おうとすると、流動性の観点から両替ができなかったり
レートが圧倒的に不利になってしまうことが想像できます。
カンボジアでの銀行口座の注意点
カンボジアに限らず、
海外に銀行口座を作る上の注意点は
「保証」「凍結」「管理」があげられます。
これらはそれぞれ
海外に銀行口座を作るデメリット
に記載していますのでそちらをご参照ください。
カンボジアの銀行特有の注意点としては
先ほども述べた「ビザ」ともう一つ
「カードのアクティベーション」が挙げられます。
今回、私はA銀行の口座開設を
サポート会社に依頼したのですが、
カードの作成まで数日かかるとのことでした。
カードがなければオンラインバンクでのみの
入出金となるため不便です。
口座を開設したのは首都プノンペンでしたが
その2日後にはシアヌークビルへと経つ予定でしたので
カードの受け取りには間に合いません。
そこで、サポート会社にお願いしてカードを
日本の住所に送ってもらうことにしたのですが
実はその前に必要なのが「アクティベーション」という
カード有効化の作業です。
そしてカードを有効化するためには
登録時の電話番号に対するSMSメッセージと
開設時に登録した暗証番号が必要です。
この時はサポート会社に依頼し
アクティベーションした後にカードを郵送してもらうよう
にしましたが、自分で開設するのであれば
・カードができるまで滞在する
・カードができた時に現地まで取りに行く
必要が出てしまいます。
自分で口座を開設したB銀行に関しては
たまたま2ヶ月後に付近を訪れる予定があったため、
その時に受け取ることにしましたが、
保管期間が最大2ヶ月だったため
ギリギリセーフでした。
以上、カンボジアの物価、平均月収、銀行口座の作り方と注意点を
お伝えしてきました。
海外で銀行口座を作るということは確かにリスクや注意点がありますが
それらを差し置いてもこの金利は魅力だと思います。
カンボジアはまだ発展の途中です。
シアヌークビルは開発による環境破壊が激しかったり
道路や通信などのインフラも整備されていないところも多いです。
ですが、人口ボーナスや観光資源、海外資本などにより
5年・10年と見た時には
大きな経済成長とともに国全体が発展している
可能性がとても高いです。
私はそれを見据え、銀行口座の金利だけで
カンボジアに1〜2ヶ月滞在し仕事するかたわら、
友人を招いてゴルフしたりゆっくりしたいと思っています。
最後に、繰り返します。
日本人でも銀行口座を作れる国は事実、存在します。
海外で銀行口座を作る最大のメリットは「金利と物価」です。
カンボジアで銀行口座を作る魅力は
世界で通用する「米ドル建て定期金利」が6.5%(2019年11月現在)
ということです。
その他の国の口座開設に関しては
こちらをご覧ください。
インドネシア編
ベトナム編
トルコ編